大阪市阿倍野区 一棟収益マンションのお取引を終えて

【代表者ブログ】
本日、大阪市阿倍野区の旧耐震構造の1棟収益マンションのご売却にあたり、売主様側の仲介として、売買仲介をサポートさせていただきました。
本物件は、大阪市内でも教育環境に定評のある人気の小学校区に立地しており、ファミリー層から安定した入居ニーズが見込めるファミリータイプの物件でした。
敷地も広く、積算価格では土地の評価が大部分を占める構成で、資産性の高さが際立っていました。
一方で、利回りは築年数から考えると決して高くなく、旧耐震の建物であったため、融資の可否や評価・物件の見方によって、買主様の判断が大きく分かれる案件でもありました。
単なる収益還元評価では見えない“価値”
一般的な収益物件として見れば、築年数・構造・立地・間取り・遵法性などを勘案した利回りで、価格が高いのか安いのかを判断することが多いですが、今回のように資産性・土地評価・将来の活用可能性まで含めて捉えることで、まったく違った価値が見えてくるケースもあります。
今回の販売活動を通して実感したのは、「この物件をどう見るか」という視点によって、買主様のタイプや検討の深さがまるで変わってくるということです。
旧耐震というリスクや、表面的な利回りだけで判断して敬遠されるケースもあれば、敷地の広さや将来的な柔軟性に着目し、前向きに捉える方もいらっしゃいました。
事業用不動産の仲介で感じること
今回の取引を通して改めて感じたのは、事業用不動産の仲介においては「物件をどの視点で評価するか」が、そのまま販売戦略や提案先の選定に直結するということです。
不動産はさまざまなジャンルにカテゴライズされますが、仲介会社はそのジャンルにとらわれず、柔軟な目線を持つことが求められます。
用途の多様性、加工や開発の可能性、その現実性をきちんと見極めた上で、物件が持つ“ポテンシャル”を適切に評価し、その魅力を伝える——
これが、事業用不動産の仲介において大切な視点であると感じました。
価値と利益を最大化する仲介へ
単なる売買の仲介ではなく、クライアントにとっての価値と利益を最大化するための仲介ができるよう、今後も日々取り組んでまいります。
株式会社ビーメイン 代表 木戸翔太