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2025.6.19
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飲まない日々が、なんだかちょうどいい【断酒】

こんにちは。株式会社ビーメインの木戸翔太です。

今回は、少し個人的な話を書きたいと思います。不動産会社の代表という立場ではありますが、今日は「お酒をやめたこと」について、率直に綴ります。仕事に直接関係のない内容のようでいて、実際には大きな影響がありました。

日々の業務に真剣に向き合う中で、体調やメンタル、そして判断力の安定がどれほど大切かを、身をもって実感しています。そういった意味でも、この断酒という選択は「お客様をはじめ、関わってくださるすべての方に迷惑をかけないため」の判断だったのかもしれません。


長く続いた“飲む習慣”

私はこれまで20年以上、お酒と付き合ってきました。たぶん、普通の人の一生分は飲んでいるんじゃないかと思うくらいです。不動産業界に入ってからは、仕事柄飲む機会も多く、30代半ばを過ぎた頃には、習慣化してかなりの頻度で飲んでいたと思います。

お酒の席で得られたご縁や思い出は、どれも大切なものですし、通い慣れたお店の方々にもよくしていただき今でも感謝しています。お酒があったからこそ深まった関係もあり、それ自体を否定するつもりはまったくありません。

ただ正直に言うと、私は体質的にお酒が残りやすく、飲み始めると止まらなくなるタイプでもありました。翌日の仕事に影響が出たり、大切なものを失くすことも多々ありました。財布やイヤホン、スーツ、コート、そしてたぶん“集中力”や“判断力”もどこかに置き忘れていたのだと思います。

そして振り返って思うのは、「紙一重だったな」ということです。もし少しでも歯車が狂っていたら、仕事や信頼を完全に失っていたかもしれない。そんなギリギリのところに立っていたのだと、今になって感じます。


きっかけは、あの一言

年末に会社を設立し、年末年始は開業準備に追われて自然とお酒を飲まない日が続きました。少し落ち着いた頃、新年会が続いて再び飲酒のペースが戻りかけた時、税務顧問の担当者から帳簿を見ながら、やんわりとこう言われました。

「木戸さん、交際費の数字を見ていると…少し飲みすぎでは?」

その瞬間、ぼんやりと感じていた違和感が、はっきりと形になりました。

「このままではいけない。自分が目指している姿には“お酒のいらない日々”の方が合っている。」

この気づきは、私の背中を押してくれました。
独立という決断をした以上、自分自身を律し、覚悟を持って前に進む必要があると改めて実感したのです。

自分の人生と会社の未来をしっかり見据えて、全力で仕事に取り組む、常に動ける状態を整える――
これが、私が断酒を選んだ大きな理由です。


キックボクシングと「飲まない体」

実は以前にも、1年半ほどお酒をやめていた時期がありました。そのときに始めたのがキックボクシングです。夢中になって取り組むうちに、39歳でプロテストを通過して、プロとして憧れであった、格闘技の聖地・後楽園ホールのリングで試合をすることもできました。

格闘技の世界には、ストイックな人が多いです。あの厳しい練習を続けるには、心身ともに整っていないと持ちません。飲んでしまえば翌日のパフォーマンスが落ちる。そうなると強くなれない。練習も中途半端になる。それが続くと自己嫌悪に陥ります。

だからこそ、私には「飲まない」という選択が合っていました。やるなら本気で向き合いたい。本気で勝ちたいと思うなら、お酒に時間も体力も割いていられない。自然とそう思うようになっていきました。


飲まない理由に、背中を押された言葉

最近、武井壮さんのYouTube動画を拝見しました。
「お酒を飲まない理由」として語っていた言葉が、とても印象的でした。

「今は飲まずに、自分の力を最大限に発揮して、自己投資できる時間をたくさん確保する」

この考え方に、強く共感しました。
さらに彼は、「酒の場で起きるトラブルや、酒が引き起こすリスクを回避するためにも飲まない」と語っていて、なるほどなと思いました。自分だけでなく、まわりの人も含めて守るという視点に説得力がありました。

そして、「いつか地中海の見える場所で、美しい景色とともに一杯のワインを楽しめたら」という未来の描き方にも惹かれました。今を大切に積み重ねていくことで、未来の自由や豊かさにつながっていく。そんな姿勢に共鳴しました。

ビジネスパーソンも、アスリートほどではなくても、心身のバランスを整えることが仕事のパフォーマンスに直結すると実感しています。キックボクシングの試合前に行う減量や食事制限では、体が驚くほど軽くなり、集中力が研ぎ澄まされていきます。

お酒をやめてからの感覚も、それにとても似ています。判断が冷静になり、気持ちも安定し、やるべきことにしっかり向き合えるようになりました。以前は「やらなきゃ」と思いながら飲んでしまって、自己嫌悪に陥ることもありましたが、今はその悪循環がすっかり断たれました。

結果として、柔軟な対応力も高まり、「常に全力でいられる状態」が自然と続いています。


飲まなくなってからの変化

お酒をやめてから、感じたことがあります。
それは「思った以上に、調子が良くなる」ということです。

  • 睡眠の質が明らかに向上した
  • メンタルが安定した
  • 常に冷静な判断ができる
  • 活動量が5倍ぐらいになった
  • お金が減らない
  • なくし物をしなくなった
  • 酒を飲んで人に迷惑を掛けなくなった
  • 肌の調子が良くなった
  • 時間に余裕ができた
  • 疲れない

毎日をフラットに、かつ自然体で過ごせています。


飲まないことで、人との関わり方も変わった

今でもお付き合いの場は大切にしています。ランチで僕はノンアルサワー、相手はビールを飲みながら打ち合わせしたり、夜の飲み会の後は車で皆さんをお送りしたり。自分が飲まないことで、誰かの役に立てる機会が増えたと感じています。

ただ、一次会で眠くなって“電池が切れる”ようになりました。

そして、最近感じている“新しい発見”があります。
それは「飲まないほうが飲み会のテンションが高い」ということ。
気持ちがクリアなぶん会話にも集中できて、テンポも合う。以前のように記憶が曖昧になったりすることもなく、終始“地に足がついたまま”楽しめます。
これは、正直、自分でも意外でした。


まとめ:飲まない日々が、ちょうどいい

もちろん、お酒そのものが悪いとは思っていません。私の場合、体質的にも性格的にも、うまく付き合えなかっただけの話です。お酒のある場で出会えた人たちや、大切な時間は今でも大切なものです。

将来、また飲む日が来るかもしれません。でも今は、目の前のことにしっかり向き合いたい。会社を育てること、自分自身のペースを整えることに集中したい。そのために、「飲まない」という日々が、今の自分には“ちょうどいい”と感じています。

実際のところ、今ではもう「飲みたい」とも思いません。存在を忘れている感覚というか、タバコをやめたときと似ています。たまに「酔いたいな」と思うことがあっても、それはほんの一瞬。すぐに、いつもの日常に戻ります。

仕事も暮らしも、何かを得るには何かを手放す覚悟がいる──
今は、そんなふうに思えるようになりました。

お酒をやめて得たものの大きさを、私は今、心から実感しています。
これからもご縁を大切に、地に足のついた仕事を続けていきたいと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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