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2025.7.03
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【日常ブログ】器と時間について、ふと思ったこと


こんにちは、株式会社ビーメインの木戸翔太です。

今回は、最近の出来事を通じてふと思ったことを、少しだけ書いてみたいと思います。

少し前に、ある社長と食事をご一緒する機会がありました。
格闘技を通じて知り合った方で、不動産業とはまったく異なる分野で、様々な事業を展開する会社の社長を務めておられます。
その会社は、10社以上のグループ企業を束ね、従業員は1500人を超える規模。
私のように独立して間もない、小さな会社をひとりで動かしている身からすると、正直なところ、スケールも経験もまったく違います。
でもその方は、そういった差をまったく意識させない、すごく自然体で懐の深い方です。

年下の私にも、いつも対等な目線で接してくださり、人としての敬意をもって話をしてくださる。
そういった姿勢に、ただただ頭が下がる思いでした。

たまたまグループ会社内で不動産の案件が出たとのことで、連絡をいただき「よかったらお願いできないか」と声をかけていただきました。
ありがたいことに、そのお話は無事に成約となりました。

もともと仕事ではないご縁から信頼してお声がけいただけたこと、とても嬉しく思っています。

その席で、印象的だった話の一つが「器」の話でした。

「人の器は、残念ながら個々に生まれつきある程度決まっている。でも、器の大きさを理解している人や使い切っている人はほとんどいない」という言葉でした。

この話が、自分の中で印象に残りました。
正直、自分の“器”についてこれまで深く考えたことはありませんでした。

自分自身、器が大きい人間だとは思っていません。
むしろ、「自分は小さな器だな」と情けないなと感じることのほうが多いくらいです。
ただ、だからこそ「その器をどう使い切るか」という視点は、自分にとってすごく新鮮で、大切なものに思えました。

大きさの話ではなく、与えられたものをどう活かすか。
その視点が、今の自分にとってはしっくりとくる感覚でした。

もうひとつ、最近感じているのは「時間」に対する感覚の変化です。

私は40歳でキックボクサーとしてプロデビューをしました。
そのとき、若い選手たちとの違いを身をもって感じることが何度もありました。
体力の回復力、練習の強度、日々の疲労の抜け方――若さというものの持つパワーを、あらためて実感しました。

「やりたいときに、やりたいことに時間を使える」
そのことがどれほど貴重なことだったのか、ようやく今になってわかってきたように思います。

若いころは、時間があることを当たり前だと思っていました。
でも今は、その当たり前がいかに特別だったのか、痛感しています。

もしもっと早く、20年以上前に格闘技に取り組んでいたら、違う未来があったかもしれない。
そう思うことは、正直あります。
ただ、過去はどうあっても変えられません。変えられるのは、これからの時間だけです。

プロデビューを控えたある日、ふと「もしかしたら試合で死ぬかもしれない。死ななくても後遺症が残る大きなケガをするかも知れない」と思ったことがありました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、自然とそういう覚悟が湧いてきたのだと思います。

人生の折り返しを過ぎて、時間には確実に限りがあるのだと実感しています。
ただ、それを悲観的に受け止めているわけではありません。むしろ、「今だからこそできることがある」という、少し前向きな感覚に近いです。

これからも、自分なりに挑戦できることはまだまだあると思っていますし、限られた時間をどう使うかということに、意識が向くようになってきたのは、年齢を重ねてきたからこそかもしれません。

少し感覚的な話になってしまうのですが、最近ふと、「もし本気で毎日を生きていれば、案外、いつ命が尽きても悔いはないのかもしれないな」と感じることがあります。

極端な話かもしれませんが、「それならそれで構わない」と思えるくらい、自分がやりたいことに向かって正直に動いていれば、日々はもっと充実していくのではないか。
そんなふうにも思っています。

“死”というとどうしても重たく聞こえてしまいますが、むしろ「いつ終わりが来ても、まあ悪くなかったな」と思えるような時間の使い方ができれば、それが一番自然で、納得感のある生き方なんじゃないかと感じています。

命=時間と考えるなら、限られたその時間をどう使っていくか。
結局それが、生きるということそのものなのかもしれません。

とはいえ、こうして偉そうなことを書きながらも、私自身、これまで情けない時間の使い方をしてきたなと思うことも多く、恥ずかしくなることもたくさんあります。
完璧に生きているわけではありませんし、なんだったらまだまだ相当未熟です。

それでも、少しずつでも前に進みながら、自分なりに精進していこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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